JapanLankaEdu(ジャパンランカエデュ)は、日本に暮らすスリランカ人とその家族のために、
言葉・仕事・文化の3つの側面から支援を行う非営利の教育団体です。
私たちは、ひとりひとりが日本社会の中で安心して学び、生きるための「架け橋」でありたいと願っています。

日本の中で見えにくくなりがちな外国人の声。
その中でも特に、情報や制度へのアクセスが限られやすいスリランカ人コミュニティに目を向け、
“誰も取り残さない教育と共生の仕組み”を、地域の中からつくっていきます。

私たちの思い

日本で暮らすスリランカ人の多くは、言葉の壁、制度の複雑さ、文化的な違いの中で、日々目に見えない困難と向き合っています。
それでも彼らは、まっすぐに働き、学び、家族を支え、社会の一員として生きようとしています。

私たちは、そんな一人ひとりの努力と誠実さに心を動かされてきました。
「もっとできることがあるはずだ」——そうした想いから、このJapanLankaEduは始まりました。

日本語の学習支援だけでなく、安心して働ける場所つながりを感じられる文化の場困ったときに相談できる人——
それらすべてが揃って初めて、本当の「共生」がはじまると、私たちは考えています。

私たちはまだ小さな団体ですが、誰かの人生の“きっかけ”になれる存在を目指して、これからも歩み続けていきます。

JapanLankaEduがめざすもの

私たちは「教育」「就労」「文化交流」という3つの柱を通じて、
日本で暮らすすべてのスリランカ人が、自分らしく生きるための環境をつくりたいと考えています。

教えるだけでもなく、支援するだけでもなく、
ともに笑い、働き、学び合う。
そんな対等なつながりが、地域と未来を変えていくと信じています。

日本語教材イメージ

日本語教育支援

初級レベル(N5〜N4)を中心とした日本語教材を、PDF形式で無料提供しています。
すべての教材にはローマ字とシンハラ語の訳を付け、日本語に初めて触れる方でも安心して学習できる構成になっています。

現在、教材の配布とともに、希望者を対象としたお試し日本語会話教室の準備を進めています。
開講に向けて参加者を募集しており、今後は対面やオンライン形式での授業実施を予定しています。

教材をダウンロードする
文化体験のイメージ

文化体験支援

異国の地で暮らすスリランカ人にとって、「地域との接点」は何よりも心の支えになります。
私たちは、清掃活動や農業体験、地域行事への参加などを通じて、日本の暮らしを“体感”できる文化体験の機会をつくっています。

活動はいずれも労働性のないボランティアとして実施され、交流を通じて、地域の日本人との信頼関係も少しずつ築かれています。

求人掲示板のイメージ

求人情報掲示板の運営

就労を希望するスリランカ人と、日本の企業・事業者とを結ぶため、情報公開型の掲示板を設置しています。

この掲示板では、企業側が自主的に求人情報を投稿し、学習者自身が内容を確認して直接連絡する形を採用しています。
私たちはあくまで「仲介を行わない」スタンスを貫き、利用者の自主性と透明性を尊重します。

求人掲示板を見る
文化交流や相談の様子

進路相談・文化交流

技能実習や留学など、来日前・在日中を問わず、日本での進路や将来に悩むスリランカ人に向けて、無料の個別相談を実施しています。

また、同じ境遇の仲間同士がつながり、情報を共有できるよう、交流イベントやオンラインコミュニティも運営しています。
一方的な「支援」ではなく、対話と相互理解のある関係づくりを目指しています。

支援者とスリランカ人の交流の様子

支援者とのつながりづくり

JapanLankaEduは、在日スリランカ人だけでなく、日本側の支援者の方々とのネットワークづくりにも力を入れています。

ボランティア・講師・通訳・寄付など、かたちの違う支援が重なり合って、私たちの活動は成り立っています。
私たちは、一緒に歩んでくれる人を「支援者」ではなく「仲間」と呼びたい。そう思っています。

沿革

JapanLankaEdu構想スタート

有志メンバーによる立ち上げ構想が始動。在日スリランカ人の現状調査と事業設計を開始。

2024.12

教材制作と拠点準備

つくば市を拠点に活動を本格化。N5レベル日本語教材の試作と、教育支援体制を構築。

2025.01

教材公開・会話教室募集

教材の無償提供を開始し、お試し会話教室の参加者を募集。実践的な言語支援へ一歩。

2025.04

Webサイト公開・掲示板整備

公式ウェブサイトを公開し、求人掲示板や投稿テンプレートの設計・準備を完了。

2025.05

国際映画祭に出展予定

日本国際学園大学でのイベントに出展予定。教材配布や文化交流を通じて活動を発信。

2025.10

代表紹介

朝妻 翔(Sho Asazuma)
JapanLankaEdu 代表 / 言語教育・国際支援プロジェクト主宰
現在大学四年生。これまでのオーストラリア・カナダ・アメリカと英語圏の国へと留学経験を通し、外国人としての異文化コミュニケーションの大変さを知る。この経験を元に、日本に住む外国人の過酷な現状に気づき、特に最近増えているスリランカ人へのサポートをすることを決意。そして、茨城県つくば市を拠点に、在日スリランカ人の教育・就労・文化支援を行う団体を設立。
元々好きだった言語学習を活かし、日本語教育の研究と実践を通じて、多文化共生社会の構築を目指している。皆様のご協力を心よりお待ちしております。

代表の写真

経歴

  • 日本国際学園大学で国際人文学を専攻中。国際コミュニケーションや言語教育についての研究を進めている
  • スリランカとの国際交流・教育支援に携わる
  • シラン氏と共に、在日外国人向けの日本語教育実践と教材開発を継続
  • 2025年、現メンバーのシラン氏と共にJapanLankaEduを立ち上げ、代表に就任

メンバー紹介

Shilan Madushka F’do
副代表
スリランカのニゴンボ出身。熊本の日本語学校を卒業したのちスリランカに帰国。その後、つくば市に住み始め、今に至る。代表とはつくば市にいる時に知り合い、共通の趣味を元に意気投合する。スリランカ人の日本での境遇を変えたいという思いを胸に、現在NPO活動に勤しんでいる。

メンバーの写真

経歴

  • 熊本の日本語学校を卒業
  • 日本の滞在歴は学生時代と現在を合わせて5年
  • N2合格レベルの日本語力とを活かし、N4~N5レベルの日本語教材作成を補助(主に翻訳業務)
  • 広いスリランカ人コミュニティを使い、活動の拡散に貢献
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